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Zero-Ten Park 独自のオープンイノベーション・新規事業推進支援事業

クライアント

株式会社welzo 様

プロジェクト概要

農園芸専門商社である株式会社welzo様と共に、日本の農業・園芸分野の未来を作るためのイノベーションの種を見つけ、事業化を目指す中長期オープンイノベーション伴走プロジェクト。2021年に発足し、2025年2月現在も拡大進行中。

株式会社Zero-Ten Parkは、施設運営のプロとして培った経験やノウハウを駆使して、施設運営受託、不動産利活用、ベンチャー企業への投資・育成サポート、コンサルティングなど、あらゆるビジネスにおいて総合的なバックアップを行っています。

ビシネス空間の活用を通し、あらゆる業界・業種を超えて、才能あふれる人や企業同士をつなぎ、成長を支援するプロジェクトがさまざま。

園芸用のAIデバイス開発プロジェクトから始まった株式会社welzo様と株式会社Zero-Ten Parkのコラボレーションでは、サービス共同開発プロジェクトのみならず、投資先発掘や人材紹介、スタートアップとのマッチング活動など、様々な側面でのオープンイノベーション活動を共に行っています。
特に2024年は、Zero-Ten Parkのイノベーション支援事業部スタッフがwelzo様の新規事業創出部門であるNew Biz Development Sect.に出向し、新規事業創出チームの一員として事業推進業務にコミット。

今回は、welzo様の新規事業創出チームでNew Biz Development Sect.の責任者・生嶋様と、Zero-Ten Parkイノベーション支援事業部リーダー・ジョンさんに、両社のオープンイノベーションプロジェクトの全貌についてインタビューしました。

左:ジョン(株式会社Zero-Ten Park) 右:生嶋さん(株式会社welzo)


——— プロジェクト全体の概要を教えてください。

2021年にスタートした、農園芸専門商社であるwelzoさんとのオープンイノベーション推進プロジェクトです。現在もアクティブに活動を続けています。

活動状況(2024年〜2025年2月時点)_ 新規事業立ち上げプロジェクト

 ①オープンイノベーションサポート
  ・welzoの新規プロジェクト立ち上げ
  ・既存事業強化につながるビジネスマッチングコーディネート

 ②公園DX・ファミリー向けコンテンツサービス開発サポート

 ③高齢者施設利用者向けの園芸サービス開発サポート

 ④ペットケア用品ブランドのグローバル展開サポート

——— Zero-Ten Parkとしての業務内容はどのようなものでしたか?

ジョン 2024年は「らく楽ガーデン(らくらくガーデン)」「HAPAパーク(ハパパーク)」「uomipet(ユミペット)」3つのプロジェクトの事業化に向けて、welzoさんと一緒に取り組ませていただきました。そこでのZero-Ten Parkの役割は大きく2つありました。

1つは、プロジェクトの推進を客観的な視点で見て、アドバイスをすること。
もう1つは、実際にプロジェクトを推進する上でのリソース不足を補填するというところ。

welzoさんとしてはこの2点に大きな課題を感じられていたので、実際の現場の中でチームの一員として一緒に動いていくことが重要だと考え、10ヶ月間、僕もwelzoさんのオフィスへ出勤してサポートさせていただきました。

生嶋さん 社外からパートナーとなっていただける方を迎えて「客観的な視点で見てもらい、実務レベルで伴走していただく」というのは、オープンイノベーション活動において最も重要なことだと考えています。自分たちの新しいアイデアを事業として形にすることは、決して簡単なことではありません。だからこそ社内のプロジェクトメンバーは、このプロジェクトに対してものすごい熱量を持って取り組んでいます。

でもそれゆえ、そこに入り込んでしまっているので思い込みやバイアスもあり、「本当にこれで事業が成立するのか?」というところを客観的に捉えられない、事業性を正確に判断できない、というようなことが起きていたんです。
そのため、社外から第三者的な立場で、かつ、事業化に向けての専門的なスキルや経験をお持ちの方に入っていただくことで、より冷静にプロジェクト全体を俯瞰して見て事業化に向けてこういうことをやるべきだという道筋を一緒に立ててもらうというところを、Zero-Ten Parkさんには期待しておりました。

——— 本プロジェクトを遂行するにあたって、どのような難しさ、課題がありましたか?また、その課題解決のためどのようなアクションを取りましたか?

生嶋さん 新しい製品やサービスをリリースする前には、実証実験なども含め複数のやるべきことが短期間の中で同時進行しています。検証をしながら、サービスやビジネスモデル自体も調整していくというようなことを並行してやらなければならないというのは非常にタフなことです。
例えば、物品の手配やイベントの準備など物理的に時間がかかるような業務が多々ある中で、検証として意味を持たせるためにはどういうポイントを潰すべきかとか、そのポイントを潰すためにはどういう検証設計にすべきかというところにも考えを巡らせなきゃいけない。そこには、自分たちの知識だけでは対応できないことがあったり、単純に時間がないので手が回らないというようなことも多くありました。そうした課題を、ジョンさんをはじめ、Zero-Ten Parkのみなさんに幅広くサポートいただきました。

ジョン 例えば、インタビューシートを作成するとか、「意味のある検証」にするために検証自体をデザインするという点は、Zero-Ten Parkのイノベーション支援事業部として事業化推進をサポートさせていただくうえで重要な要素だったと思います。
「この検証の目的は何で、その目的を達成するためにはこういうポイントを押さえないといけないですよね」という論点を整理するところから、それを検証するには何をしたらいいかという設計まで、welzo社内のプロジェクトメンバーの方たちと一緒に、スピード感を持ちながらも丁寧にやっていくことを大切にしていました。

その中で僕が一番大事にしていたことは、welzoメンバーとのコミュニケーションですね。

生嶋さん それについては、プロジェクトメンバーそれぞれの考え方や状況、働き方に合わせて、ジョンさんはとても柔軟にコミュニケーションを取りながら進めてくださったと思います。

例えば、オフィスに出社して業務を行っているメンバーとは対面で膝を突き合わせて、リモートワーク主体のメンバーとは定期的にリモート会議を実施していくなど、それぞれに合わせたコミュニケーションを取りながら、何が課題なのかという部分のすり合わせはもちろん、プロジェクトを進めていくうえでの信頼関係をつくっていくというところをやっていただいたと思います。

でも一番良かったのは、客観的な視点で見てくれつつも、本当にプロジェクトの「1メンバー」としてがっつり同じ立場でというか、一緒に走ってくれたことですね。
口で言うだけじゃなくて、それを実行するために何が必要なのかを考えたり、実際に手を動かしてくれたりした部分が非常に助かったし、ここがZero-Ten Parkさんと一般的なコンサルティングサービスとの大きな違いだと思います。

それがあるおかげで、各プロジェクトのリーダーからも、社外から来た意見だけを言う人みたいな印象はなく、自分たちのプロジェクトを事業化するために一緒に走ってくれているんだ!という仲間意識みたいなものも芽生えていたので、そのスタンスが非常に良かったです。

——— このプロジェクトの醍醐味(楽しかったこと、やりがいに感じたこと)は何ですか?

ジョン 今回僕がサポートさせていただいたどのプロジェクトも、非常に社会的意義が高いものだと感じました。

ある意味今の社会って、高齢者を「支える存在」のように捉えて構成された社会システムなのではないかと思うんですよね。でもご高齢の方も、いろんな特技をお持ちであったり個性があって、やりたいことだってたくさんある。だから、高齢者向けの園芸サービスである「らく楽ガーデン」は、どんな方も活躍できるような社会をつくっていくという意味で非常に意義深いと思っていますし、それをwelzoさんの主軸事業である園芸によってつくり出そうというところは、welzoさんにとっても結構チャレンジングな挑戦だったと思います。そこに携わらせていただけたことは僕にとっても大きなやりがいでした。

公園をより魅力的な場所にアップデートすることを目指した「HAPAパーク」プロジェクトについても、公園の付加価値を創造したり、子育てファミリー層にとっての充実した暮らしを公園を活用して地域の中につくっていくというところに意義を感じていました。

生嶋さん 福岡市内のとある公園と連携をして子育てファミリー層向けに実証イベントをやらせていただいたんですけれども、多くの方がそこへ来ていただいて楽しんでくれたり。何より「次はいつあるの?」と次回を楽しみにしてくれる方もいて非常にやりがいを感じました。

「らく楽ガーデン」では、ご年配の方に園芸で街を彩り豊かにしていただくような取り組みや、いろいろな方と一緒に園芸を楽しんでいただける場を提供したりしていますが、参加してくださっている方々の笑顔がもう本当に素敵で!
これは私もですし、プロジェクトリーダーもとても感銘を受けていて、こういう世界をつくっていきたいよねという話を社内でもしておりました。

これらのプロジェクトの事業化に向けてはまだまだ課題があり、テーマによっては方針転換や検討をストップする案件もあります。でも、これらのプロジェクトはもちろん、さらにここから多様なプロジェクトを派生させていきたいとも考えています。
弊社の「人にも、地球にも、幸せな未来を開拓する」というパーパスを体現するような新規事業をつくっていきたいなと思っています。

——— 今後の展開について教えてください。

ジョン これまで5年以上にわたって、Zero-Ten Parkはたくさんのプロジェクトをwelzoさんと一緒に取り組ませていただいております。新規事業プロジェクト以外でも、オープンイノベーションの活動をすでに2年ほどサポートさせていただいていています。
welzoさんとの親和性を感じるいろいろな企業さんをご紹介しながらビジネスマッチングとセッションを行って、イノベーションの機会を一緒に模索していくという活動も活発化してきました。

ここからどんな展開をしていけるか、僕もとても楽しみに感じています。こうして築いてきた深い関係性の中でいろいろなシナジーが出せてきていますし、今後も出していきたいとZero-Ten Parkとしても非常に強く思っています。

地域社会への貢献もそうですし、社会にインパクトを与えていくっていうところに対して、よりコミットしていきたいですね。

生嶋さん 私たちは、「価値を創造する主体」でありつづけたいと思っています。

もちろんこれまでwelzoが商社としてやってきた卸売事業も、非常に意義があり付加価値を出してきたことだと思いますが、社会はどんどん変化しつづけており、弊社が行うべきことも変わっていくでしょう。
例えばDXの進展から見ても、新たなテクノロジーや仕組みによって卸売が生み出していた価値が薄れていく危機感を持っています。当然のことではありますが、価値を創造することこそが会社というものの存在意義だと思っています。

世の中の変化により、これまで生み出せていた価値が変わるのであれば、我々自身が変革し、価値を創造する主体になるためにポジションを変えていこう!そういったことを考えています。
弊社の既存事業の強みやネットワークなどもより拡大していきたいですし、事業領域を拡大して、その価値を創造する商社になっていきたい。そのためにバリューチェーンを広く捉えて事業開発をやっていこうと考えています。

そういう目指す部分がある中で、もちろん弊社だけでやれるところは少ないので、Zero-Ten Parkさんにご紹介いただくようなパートナーだったり、場合によってはZero-Ten Parkさんと一緒に、グローバル展開も含めより広いフィールドで一緒に事業をつくっていきたい
委託する・受託するという関係ではなく、もうまさにビジネスパートナーとして、いやビジネスパートナーという言葉でも足りないかもしれないんですが、一緒に事業をつくる、一緒に価値をつくっていく仲間として、これからもZero-Ten Parkさんと動いていきたいなと思っています。

——— グローバルへの挑戦に向けて、これからどのように取り組んでいきますか?

生嶋さん welzo社内でも最近は「グローバル」というキーワードを意識する流れが強まっています。海外を見据えてというところでも考え方が2つあると思っていて。

1つは、日本国内のものを海外に展開していく、海外を「市場」と捉えた見方。例えば、弊社の農業関連の事業では農家さんへの農業資材の販売がメインですが、農家さんや畜産農家さん、養殖業者さんが生産する野菜・肉・魚などは、日本国内での消費はもちろん、海外に持っていくことでよりその価値を感じていただけるというようなこともあると思います。その視点で海外市場を開拓していくということもやっていこうとしています。

もう1つは、「オープンイノベーションの組み先」として、世界規模でビジネスパートナーや、一緒にオープンイノベーションをしていく相手を見出だしていきたいと思っています。
もちろん技術的な部分やビジネスモデルなどにおいても、海外に目を向けることで選択肢は多くなる。そうした選択肢を、オープンイノベーションによって、日本国内、そして海外で、共に事業をつくっていくことで増やしていきたいと考えています。
そのビジネスパートナーをグローバルに探していくために、すでにZero-Ten Parkさんと一緒に新たな挑戦を始めています。

ジョン この2つの視点でグローバルへの取り組みを進めていくことは、welzoさんにとっては本当に大きなチャレンジだと思いますし、僕にとってもそれは同じです。

welzoさんのようなレガシー産業での歴史ある地場企業が、自分たちのこれまでの会社の成り立ちを大切にしながらも、未来に向けてさらに開拓していこう!イノベーションを起こしていこう!としていること。その旗振りをエネルギーをもって実行しているリーダーがいて、それを推進するチームがある。そこに、僕たちZero-Ten Parkのメンバーが社外からがっつりと「チームの一員」として入って、ディスカッションしながら、「今、僕らはこういう環境に置かれているから、この事業はこういう状態だから、次はどういう手を打っていけば、社会にどんなインパクトが与えられるのか」、そういったところをとことん議論しながら進めるという機会を得られたことは、僕自身にとってはものすごく面白いチャレンジですし、学びもたくさんあります。

そんなwelzoさんには、もっともっとアップグレードしていって、日本国内だけでなく、海外に向けても様々な価値を出していってほしいなと思っています。

ただ、welzoさんにはチームとしての考えもありますし、会社としての今までのカルチャーなど障壁になる部分ももちろんまだ課題としてあると思うので…。社外から参加させていただくからこそ見えるものを活かして一緒にウォッチして、ディスカッションしていきながら、「この切り口だったら社内を説得できるし、社外に対してインパクトを与えられる」「この事業だったらきっと大きな木に育っていく」みたいなものをどんどん持ってきて、僕もどんどんインプット・アウトプットさせていただく
そうすると、welzoさんはチーム内でそれを咀嚼して、今の会社のリソースを活用しながら新しい事業をつくっていく力を持っているチームであり、会社でもあると僕は思っています。1年ほど伴走させていただく中で、非常に強くそういった印象を受けました。

それを実際に世の中にリリースして大きな事業を新しくつくっていくことを期待していますし、僕自身もそのパーツとしてこれからも一緒に走っていきたいなと思っています。

生嶋さん ぜひ一緒に!グローバルにいろんな挑戦をやっていきましょう!


事業開発部

ジョン・スンハク

韓国蔚山広域市出身、福岡在住。
早稲田大学商学部卒業

グリー株式会社に新卒入社後、モバイルゲームやアプリケーションのマーケティング、新規事業開発の業務に従事。 退職後、テイクアウト専門フードショップブランドを千葉で立ち上げ、運営。一時帰国を経て2022年の秋、日本へカムバック。製菓製パン系のスモールビジネスのためのオンライン問屋サービス「orderie」の事業統括プロデューサーとして、サービス運営をリード。

現在は株式会社Zero-Ten Parkにて、新規事業・オープンイノベーションサービス・各種グローバルプロジェクトを担当中。

趣味はテニスとコーヒーとドライブとサウナ。

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