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グローバル化に対応する、フィリピン人材活用「EOR」の最前線

クライアント

Zeroten Philippines

プロジェクト概要

Zeroten Philippinesが展開する、英語圏企業向けに、フィリピン人従業員の雇用を代行するEOR(Employer of Record)サービス。英語力とコスト面で優位な人材を、現地の労務制度に則って正規雇用し、給与や福利厚生も一貫サポートする。秘書業務から開発・税務まで幅広く対応し、クライアントとの直接連携も可能で、国境を越えた働き方の可能性を広げている。

株式会社Zero-Ten Parkは、施設運営のプロとして培った経験やノウハウを駆使して、施設運営受託、不動産利活用、ベンチャー企業への投資・育成サポート、コンサルティングなど、あらゆるビジネスにおいて総合的なバックアップを行っています。

ビシネス空間の活用を通し、あらゆる業界・業種を超えて、才能あふれる人や企業同士をつなぎ、成長を支援するプロジェクトがさまざま。

今回は、北米をはじめとする英語圏の企業に向けフィリピン人従業員の雇用代理を行う「EOR(Employer of Record)サービス」をリードする、Zeroten Philippines(株式会社Zero-Ten Parkのフィリピン現地子会社)の萱嶋さんへインタビューしました。

——— プロジェクト全体の概要を教えてください。

2024年、Zeroten Philippinesにて、北米をはじめとする英語圏(主にアメリカ、オーストラリアなど)のクライアント企業が、英語が堪能なフィリピン人従業員を雇用する際に「雇用代理」するEOR(Employer of Record)サービスを開始しました。フィリピン人従業員は労務上、Zeroten Philippinesの正社員として雇用され、フィリピンの労働法に基づく給与支払いや社会保険・福利厚生などを当社が代行しています。

現在(2025年7月時点)では約20名のEOR人材が在籍しており、主に秘書業務、バックオフィス業務(経理・人事サポートなど)、ソフトウェア開発、税務関連業務(税理士)など、幅広い分野で活躍しています。クライアント企業と従業員は、業務の指示や進行管理を直接やり取りできる体制となっており、遠隔での不便さなく、英語でのスムーズかつ実務的な連携が可能です。

——— このプロジェクトは、どのようなきっかけから始まったのでしょうか?

コロナ禍をきっかけに、リモートを前提としたチーム編成や業務発注といった働き方が世界的に定着しました。さらに近年の先進国における人件費の高騰も追い風となり、当社がEORサービスを立ち上げるきっかけとなりました。
特にフィリピン人の雇用においては、英語力の高さに加え、先進国と比べて人件費を抑えられるという利点があります。加えてZero-Ten Parkは、フィリピン現地でグローバル対応のシェアオフィス「Zero-Ten Park(旧 The Company)」を自社運営しているため、すぐに活用できるワーキングスペースを提供可能です。雇用から業務環境の整備まで一貫して支援できる体制が、このサービスの実現を後押ししました。

——— 本サービスを開発するにあたってどのような課題があり、それらをどう解決しましたか?また、サービスを提供する中で新たに見えてきたニーズや課題などはありますか?

フィリピンの労務レギュレーションに基づいてクライアントと契約を締結する際は、その制度の違いから、クライアントに現地の制度を正確に理解していただくための調整に時間を要することがあります。
たとえば、フィリピンには法定制度として「13ヶ月給与(13th Month Pay)」があり、通常の給与とは別に、年に1回、1ヶ月分の給与を12月24日までに支払うことが義務づけられています。この制度について丁寧にご説明し、ご理解いただくまでに一定の時間がかかるケースも少なくありません。
こうしたフィリピン特有の雇用制度や労務慣習について、クライアントと一つひとつ丁寧にすり合わせながら進めていくことは、EORサービスの提供において欠かせない重要なプロセスです。当社では、そのプロセスに真摯に向き合い、丁寧な対応を何よりも大切にしています。

——— このサービスの提供には、どのような価値があると感じていますか?また、どのようなところにやりがいを感じますか?

国や場所にとらわれず、ボーダーレスに仕事ができることに、大きな価値を感じています。
少し前までの私は、日本で、日本人を相手にした仕事をしていました。そんな自分が今は、フィリピンという異国の地で、現地の優秀な人材をアメリカやヨーロッパのクライアントに紹介し、つなぐというグローバルな仕事に携わっています。
国籍も文化も異なる人々の間に立ち、それぞれの強みを活かして価値を生み出していく。そのダイナミックさに、日々やりがいを感じています。


本プロジェクトについて、実際にEORサービスをご利用いただいている企業にもインタビューを実施しました。

Hornetsecurity 
Mr.Matt

——— 本サービスを利用してみていかがですか?

私たちはこれまでに他の複数の国で会社を設立してきましたが、フィリピンにおいては法律や市場についての知見が十分ではありませんでした。また、現地でのオフィススペースも必要としていたため、雇用に関するサポートとあわせて、「Zero-Ten Park(旧 The Company)」でオフィスも確保できたことは、私たちにとって非常に大きなメリットでした。
業務立ち上げに必要な環境をワンストップで整えられたことで、安心して事業をスタートすることができました。

——— 今後の展望をお聞かせください

今後は、同じ時差帯にあるオーストラリアやシンガポールなど、アジア圏で資金調達を行い、組織拡大フェーズにあるスタートアップ企業に対して、フィリピン人の開発者やバックオフィス人材の提供をさらに強化していきたいと考えています。
成長スピードの速い企業にとって、優秀な人材を迅速かつ柔軟に確保できることは大きな価値となるはずです。Zeroten PhilippinesのEORサービスも活用しながら、そうしたニーズに応えられる存在でありたいと思っています。


Zeroten Philippines Inc.(株式会社Zero-Ten Park フィリピン現地子会社)

萱嶋 崇

福岡県出身、フィリピン・セブ島在住。

東京大学大学院修了
新卒でサイバーエージェントに入社し、子会社社長に就任。スマートフォンに特化したアドテク動画サービス「LODEO」の公開を主導した。

その後、VR分野で起業。西野亮廣著の絵本『えんとつ町のプペル』のVR制作をはじめ、ウルトラマンやエヴァンゲリオン、東京都公式virtual edo tokyoなど、数多くのVRサービス、メタバースサービスをプロデュース。
グローバルな環境でのビジネス展開力を手にするためフィリピン・セブ島へ移住し、上記のプロデュースの傍ら Zeroten PhilippinesにてEOR事業を執行中。

趣味はボクシング。

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